長年にわたり女性の貧困や性的労働の問題を追ってきたルポライターの中村淳彦は、社会問題ルポルタージュの視点からこの現象の変質を鋭く指摘する。欧米における「シュガーデーティング」を起源としながらも、日本独自の進化を遂げたのが現在のパパ活だ。
中村は、単なる経済的困窮だけでなく、中流階級の地盤沈下や消費社会のプレッシャーが若い女性たちを市場へと駆り立てている構図を解き明かす。そこには、金銭授受による歪んだ対等性と、絶えずつきまとう自己価値の毀損という葛藤が存在する。
表面的な華やかさの裏にある構造的な課題を理解しなければ、この問題の本質を見誤ることになるだろう。