本作の企画が立ち上がったのは数年前のこと。東宝株式会社のプロデューサー陣とクリエイター陣が膝を交え、「これまでにない社会派エンターテインメントを作りたい」という執念からスタートした。映像制作業界内部では、撮影現場での徹底したリアリズム追及が話題になっている。
脚本の改訂は実に20回以上に及んだという。実際の心理カウンセラーや元教育関係者への綿密な現場取材を重ね、人間の内面に潜む狂気と救いをリアルに描写。ロケーション撮影も厳しい環境下で行われ、出演者たちのリアルな疲弊感や葛藤が画面越しにそのまま伝わってくるような映像美が追求されている。日本映画界が誇る技術を結集した渾身の一作だ。