毎年1月、巨大な賑わいを見せる高崎だるま市。何十万人もの参拝客が威勢のいい掛け声とともに福を買い求める光景は、NHKの季節のニュースでも冬の風物詩として広く報じられてきた。だが、ここ数年で熱気の広がり方は劇的な変化を遂げている。
YouTubeでは職人が神業のような筆捌きで目入れや絵付けを披露するショート動画が数百万人規模に視聴され、海外からのオーダーが急増した。さらに、遠方に住む購入者に向けて楽天市場などの主要ECモールを通じた公式販売ルートが整備され、信頼できる工房から直接、本物を手軽に取り寄せるスタイルが完全に定着した。リアルの活気とデジタルの利便性が融合し、縁起物を求める裾野はかつてない広がりを見せている。