本作が日本のテレビドラマ史に名を刻んだ最大の要因は、脚本家・遊川和彦による緻密な心理描写と、主演・松嶋菜々子の圧倒的な怪演にあります。
それまでの清楚で華やかなトレンディドラマのヒロイン像を完全に捨て去り、無表情で抑揚のない声、ダウンジャケットにキャップという固定された衣装で演じきった松嶋菜々子の演技力は、各方面から絶賛を浴びました。
単なる奇抜なサスペンスではなく、「崩壊した家庭の再生」と「深いトラウマからの救済」という普遍的なテーマを丁寧に描き切ったからこそ、最終回で瞬間最高43.9%という異次元の数値を叩き出し、今なお色あせない名作として語り継がれています。