爪の横の激痛は爪周囲炎?市販薬で治る初期症状と受診目安を徹底解説

爪の横の激痛は爪周囲炎?市販薬で治る初期症状と受診目安を徹底解説

爪の横の激痛は爪周囲炎?市販薬で治る初期症状と受診目安を徹底解説についての最新情報を徹底解説します。

指先にわずかな刺激が加わっただけで飛び上がるほどの激痛が走る――。爪周囲炎に罹患した患者が異口同音に訴えるのが、この「激しい拍動痛(脈打つような痛み)」です。日本整形外科学会の疾患解説でも言及されている通り、爪周囲炎は爪の生え際や側面の小さな傷から化膿菌が侵入することで始まります。

なぜ指先の炎症は、これほどまでに耐えがたい痛みを引き起こすのでしょうか。その理由は、指先の解剖学的構造にあります。指先は「知覚のアンテナ」とも呼ばれるほど末梢神経が高密度に密集しているだけでなく、硬い爪と骨に挟まれた極めて柔軟性の乏しい組織です。ここに細菌が感染して炎症が起きると、血管が拡張して組織液が充満し、組織内の圧力(内圧)が逃げ場を失って一気に跳ね上がります。心臓の拍動に合わせて血液が送り込まれるたびに神経が強く圧迫されるため、「ズキズキ」「ドクドク」とした激痛が生じるのです。

見逃してはならない初期症状のサインは、以下の段階を経て悪化していきます。

最初は爪のキワがほんのり赤くなり、触れると「チクッ」とした違和感を覚える程度です。この段階で清潔を保ち炎症を抑えられれば軽症で済みますが、放置すると数日で患部が熱を帯びて赤くパンパンに腫れ上がります。さらに進行すると、皮膚の下に黄色や黄緑色の膿が透けて見えるようになり、衣類が擦れるだけでも激痛が走る「急性爪周囲炎」のピークに達します。この状態をさらに放置すると、感染が指の腹側の深部にまで波及し、骨髄炎や腱鞘炎を招く「ひょう疽」へと移行してしまうため、初期のわずかな変化を軽視してはいけません。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。