ツーブロックで起きる失敗には、いくつかの明確なパターンが存在します。現場のスタイリストや利用者の声を集約すると、主なトラブルは「浮く」「きのこ頭」「カッパ化」「刈り上げすぎ」の4点に集約されます。なぜこのような現象が起きてしまうのか、そのメカニズムを解き明かします。
第一の要因は、日本人に多い「ハチ張り(頭頂部とサイドの間の骨が出っ張っている骨格)」と「硬い直毛」の組み合わせです。サイドを短く刈り上げた際、上から被さる髪の毛が骨格の突起に乗り上げ、根元から横に向かってピンと立ち上がってしまいます。その結果、正面から見たときにヘルメットを被ったようなシルエットになり、いわゆる「カッパ状態」や「きのこ頭」が生み出されます。
第二の要因は、美容室でのカウンセリング不足による「ブロッキングの高さのミス」です。本来、毛量が多い人や広がりやすい髪質の場合、刈り上げるラインを低めに設定しなければなりません。しかし、頭頂部近くまで高く刈り上げすぎたり、被せる毛の長さを短く梳きすぎたりすることで、上と下の段差が極端に目立ってしまうのです。
ツーブロックが似合わない理由として、「顔の輪郭に対してサイドのボリューム調整が合っていないこと」が挙げられます。面長の方がサイドを短く削りすぎると縦の長さが強調され、丸顔やエラ張りタイプの方が横に膨らむカットをされると顔が大きく見えてしまいます。素材(髪質・骨格)に合わない設計こそが、失敗を引き起こす根本的な要因です。