旧皇族の子孫たちが現在就いている職業は、特別な優遇を受けたものではなく、本人の実力と学歴に基づく一般企業への就職や専門職が中心です。宮内庁関係者の証言や各家の公表情報によると、学習院大学をはじめ、慶應義塾大学、早稲田大学、東京大学などを卒業後、日本を代表する企業や公的機関へ進むケースが目立ちます。
代表的な宮家の子孫における具体的な職歴や活動領域は、以下の通り多岐にわたります。
昭和天皇の第一皇女・成子内親王が嫁いだ東久邇宮家(ひがしくにのみやけ)の系譜を引く子孫は、信託銀行や大手損害保険会社、大手自動車関連企業など、堅実な日系グローバル企業に勤務するビジネスパーソンとして活躍しています。皇室と極めて近い血縁を持ちながらも、職場では身分を誇示することなく、一社員として実績を積み重ねています。
旧宮家の筆頭格であった伏見宮家(ふしみのみやけ)の当主・伏見博明氏は、学習院大学卒業後にアメリカ留学を経てモービル石油(現・ENEOSグループ)に勤務し、定年まで勤め上げました。その子孫たちも民間企業勤務や文化活動に携わっています。
香淳皇后の実家である久邇宮家(くにのみやけ)では、元当主の久邇邦昭氏が川崎重工業でヘリコプター開発の技術者として勤務した後、神社本庁統理や伊勢神宮大宮司を務めました。また、子孫の中には日本郵船などの大手海運会社に就職した人物も確認されています。
メディア露出が最も多い人物としては、竹田宮家(たけだのみやけ)出身の竹田恒泰氏が挙げられます。慶應義塾大学法学部を卒業後、作家、憲法学者、コメンテーターとして活動し、実業家としても複数の法人を経営しています。父である竹田恆和氏もJOC(日本オリンピック委員会)会長を長年務めるなど、スポーツ・文化振興の表舞台で確固たるキャリアを築きました。
このように、旧皇族の末裔たちは「三菱・三井・住友系の主要企業」「大手インフラ・重工業」「学術・研究機関」「伝統的な神職」といった信頼性の高い組織で堅実にキャリアを形成しています。