神保町・芳賀書店の現在と閉店の真相!映画とサブカル聖地の今

神保町・芳賀書店の現在と閉店の真相!映画とサブカル聖地の今

神保町・芳賀書店の現在と閉店の真相!映画とサブカル聖地の今の最新情報を解説します。専門的な知識が満載です。

ネット上の口コミや古書ファンの間では、芳賀書店を巡るいくつかの誤解や情報の混同が見受けられます。現場の事実関係を整理しましょう。

まず第一に、「出版部門の芳賀書店」と「小売古書店としての芳賀書店」の混同です。芳賀書店は単なる本屋ではなく、自社で膨大な数の単行本や写真集を企画・発行していた出版社でもありました。現在、新刊書店で「芳賀書店発行」の新刊を見かける機会は減りましたが、出版された過去の書籍群は古書市場で今なお高値で取引される貴重な文化財となっています。

第二に、成人向けカルチャー展開に対する先入観です。平成期以降、芳賀書店の一部店舗は成人向けビデオや成年コミックの取り扱い比率を高めたため、「映画の聖地からアダルトショップへ変わってしまった」と惜しむ声が上がった時期がありました。しかしこれは、デジタル化とネット通販の台頭によって紙の映画雑誌市場が縮小するなか、実店舗を維持するための現実的な商業判断でした。その根底には、創業時から一貫して「メインストリームが扱わない周縁のカルチャーを肯定し届ける」という反骨の精神が存在していました。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。