坂本花織を支える中野園子コーチの真実|世界女王を育てた愛の指導力

坂本花織を支える中野園子コーチの真実|世界女王を育てた愛の指導力

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輝かしい実績を残し続ける坂本選手ですが、過去には「コーチ交代に踏み切るのではないか」という憶測がメディアやインターネット上で囁かれた時期がありました。その発端となったのが、2018年平昌五輪の翌シーズンから2019-2020年シーズンにかけて経験した深刻なスランプ期です。

当時、全日本選手権での順位後退や世界選手権の切符を逃す苦渋を味わうなか、フィギュア界ではロシア勢をはじめとする若手の台頭に対抗するため、拠点を北米やロシアへ移籍する日本人選手が相次いでいました。関係者やファンの間では「坂本花織も環境を変えて海外コーチに師事すべきではないか」「中野コーチの元を離れる決断が必要なのではないか」という議論が巻き起こったのです。

しかし、坂本選手と中野コーチが出した答えは「神戸に留まり、二人で弱点を克服する」という道でした。報道各社のインタビュー取材において、坂本選手は「先生(中野コーチ)以外の指導で自分が滑っている姿が想像できなかった」と述懐しています。自身の甘えを自覚し、陸上トレーニングの強化や食生活の抜本的な改善に着手。他責にすることなく現状の環境下で自らの殻を破ったことが、2022年北京五輪での個人銅メダル、そして日本女子初となる世界選手権3連覇という歴史的偉業へと直結したのです。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。