SNSやネット掲示板、Q&Aサイトを定点観測すると、飲酒後の排便トラブルに関して生々しい訴えが毎週末のように投稿されています。「最初の一杯は爽快だが、3杯目を過ぎたあたりでお腹がキュルキュルと鳴り始める」「翌朝トイレに駆け込むと、形のない完全な黄色い水様便が出て冷や汗が止まらない」といった投稿は、決して珍しい例ではありません。
都内の消化器内科クリニックに勤務する専門医の手記や問診記録によると、アルコール起因の下痢で来院する患者の約73%が、「脂っこいおつまみ(揚げ物、ラーメン、焼肉)」と「冷えたハイボール・ビールの多量摂取」を併用していたというデータがあります。患者の多くは「お酒そのものではなく、何か腐ったものを食べたのではないか」と疑いますが、実際の内視鏡検査では胃から小腸粘膜にかけてびまん性の発赤・浮腫が観察され、物理的・化学的な刺激による急性胃腸炎状態であることが確認されています。
現場で浮き彫りになるのは、「周囲に合わせてハイペースでジョッキを空けてしまう」という行動パターンです。自覚症状がないまま血中アルコール濃度が0.1%を超える「ほろ酔い後期」に達すると、中枢神経の麻痺により内臓の不快感に対する感覚が鈍麻し、限界を超えているにもかかわらず冷たい酒を追加注文してしまう悪循環が現場の観察から明らかになっています。