前田敦子のグラビア変遷を語る上で欠かせないのが、世界的な写真家・蜷川実花氏とのコラボレーションによって誕生した3rd写真集『ATSUKO』です。鮮烈な色彩と毒気を孕んだ幻想的なビジュアルの中で、当時18歳の前田敦子はコケティッシュかつ神秘的な表情を披露。AKB48の選抜総選挙で激震が走っていた時期の張り詰めた美しさが、極彩色の世界で見事に結晶化しています。
一方で、原点とも言える1st写真集『はいっ』では、当時17歳の等身大の笑顔と素朴な水着姿が収められています。飾らないリアルな息遣いを切り取らせたら右に出る者がいない藤代冥砂氏のカメラワークにより、まさに「時代のヒロインが花開く瞬間」がパッケージされました。
初期の純粋無垢なグラビアから、コンセプチュアルなアート作品まで変幻自在になりきる彼女のポテンシャルは、この頃すでに完成されていたことが分かります。