座席を選ぶ際やチケットが手元に届いた際、最も注意すべきはシアタードラマシティ段差傾斜の付き方です。同じ1フロア構造でありながら、前方の列と後方の列では床の構造が全く異なります。
まず、シアタードラマシティ前方列(1〜8列目)は、床の傾斜が非常に緩やかなスロープ状になっています。座席配列は千鳥配置(前の座席と重ならないよう半席分ずらした配置)が採用されているものの、段差がほとんどないため、前の観客の座高や頭の大きさによっては舞台中央の足元や寝そべる演技が見えづらくなる「頭被り」のリスクが潜んでいます。その代わり、舞台との距離は圧倒的に近く、演者の生声の振動、流れる汗、衣装が擦れ合う微細な音まで直接肌で体感できる臨場感は圧巻です。
一方、本格的な階段状の段差が始まるのが9列目以降です。9列目の前には通路(横通路)が走る場合が多く、前の列との間隔が開くため足元にゆとりが生まれ、視界が一気に開けます。10列目から後方にかけては列ごとに約8〜10センチ以上の段差が規則正しく積み上がるため、視線が前列の観客の頭上を自然にクリアします。
気になるドラマシティ後方列見え方(17〜28列目)について検証すると、傾斜がしっかりと確保されているため「前の人の頭で舞台が全く見えない」という事態はほぼ起こりません。ステージ全体を俯瞰して群舞のフォーメーションや舞台照明の美しさを堪能するには申し分ない視界が広がっています。ただし、舞台からの物理的距離が生じるため、肉眼だけでキャストの細かな視線や眉の動きまで判別することは困難になります。