エヴァンゲリオンを見る順番!初心者向けおすすめルートと時系列を徹底比較

エヴァンゲリオンを見る順番!初心者向けおすすめルートと時系列を徹底比較

エヴァンゲリオンを見る順番!初心者向けおすすめルートと時系列を徹底比較にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

ネット上の掲示板やSNSでは、熱心な考察勢が「作中の時系列順に並べ替えて見るべき」と語ることがあります。しかし、これは作品をすべて把握している上級者の遊び方に過ぎず、初心者が真に受けると高確率で挫折する危険な罠です。

盲点1:『シト新生』の「DEATH (TRUE)²」はスキップして問題ない

歴代作品一覧を見て「映画がたくさんある」と圧倒される方が多いですが、1997年公開の『シト新生』に含まれる「DEATH編(のちの修正版DEATH (TRUE)²)」は、TVアニメ版全26話のダイジェスト・再構成版です。弦楽器のカルテットの練習風景を挟みながら巧みな編集が施されていますが、新規の重要ストーリーが含まれているわけではありません。TVシリーズを観た直後にこれを観ると「同じ映像をもう一度見せられている」感覚に陥るため、初心者は迷わずスキップして『Air/まごころを、君に』へ直接進むのが賢明です。

盲点2:新劇場版は「TV版の総集編」ではない

「新劇場版:序」の冒頭がTVアニメ版とほぼ同一の展開であるため、「新劇場版は綺麗な作画にしたリメイク総集編だから、TV版を見ずに新劇だけ見れば旧作の内容もわかる」と誤解している初見ユーザーが散見されます。しかし、前述の通り『破』の中盤以降、ストーリーラインは完全に別物へと分岐します。旧作の伏線や世界観の文脈を逆手に取った演出(『破』のニアサードインパクトや『Q』の絶望)が多数仕掛けられているため、新劇場版だけを観て「エヴァの旧作を履修した」と見なすことはできません。

盲点3:「新劇場版だけ」見てもシン・エヴァの結末は理解できるのか?

ここが最も重要な判断ポイントです。映画としてのエンターテインメント性や完成度は新劇場版4部作のみで十分に独立して楽しめます。しかし、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』のクライマックスで描かれる「スタジオの撮影セットが崩壊するメタ演出」や、テレビアニメ版のセル画・設定資料を背景にした対話劇は、1995年のTVアニメから旧劇場版を経てきたファンに向けて放たれた究極のメッセージです。最大の感情的カタルシスを味わいたいのであれば、旧作の履修が不可欠な前提条件となります。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。