Q1:ワイヤー矯正とマウスピース矯正、どちらが早く終わりますか?
A1:症例の難易度と患者の性格によって大きく異なります。抜歯を伴う大きな移動や複雑な歯の捻じれは、固定式で医師が直接コントロールするワイヤー矯正のほうが無駄なく早く終わるケースが多いです。一方、非抜歯の軽度〜中等度の叢生(デコボコ)で、患者自身が装着時間を22時間厳格に守れるのであれば、マウスピース矯正のほうが通院頻度も少なくスムーズに終了することがあります。
Q2:大人になってからの矯正だと、20代と40代以降で動くスピードに大差はありますか?
A2:極端な差はありません。加齢に伴い骨の代謝速度は緩やかになりますが、月々の歯の移動量は20代と40代以降でコンマ数ミリ程度の差に留まります。それ以上に影響を与えるのは「歯周病による骨吸収の有無」や「過去の虫歯治療による被せ物の状態」です。歯周組織が健全であれば、40代・50代からでも予定通りスムーズに治療を終えることが十分に可能です。
Q3:アンカースクリュー(インプラント矯正)を使うと本当に期間が短縮されますか?
A3:大幅に短縮される可能性が高いです。従来の矯正では、奥歯を固定源にして前歯を引っ張る際、奥歯も引っ張られて前方に動いてしまう「反作用」が生じ、それを修復するためのステップが必要でした。歯ぐきの骨に直径1.5mm程度の小さなチタン製スクリューを埋入して絶対的な固定源にすることで、無駄な動きを完全に排除し、治療期間を3ヶ月から半年程度短縮できる症例が多く報告されています。
Q4:予定より早く終わった場合、後戻りしやすいというのは本当ですか?
A4:治療期間そのものの長短よりも、「終了直後の骨の固まり具合」と「リテーナーの装用遵守」が後戻りの度合いを決定づけます。早く動いた分、周囲の骨が完全に石灰化して安定するまでには相応の時間がかかるため、予定より前倒しで終わった人ほど、最初の半年間のリテーナー装着を徹底しなければなりません。