大手予備校の進路指導担当者や、実際に受験を経験した学生たちのコミュニティ(SNSや受験掲示板など)を取材すると、ネット上で語られるイメージと入試現場の実態との間にはいくつかの決定的な乖離が存在することが分かります。
最も典型的な誤解が「近大は日程が多いから、何回も受ければそのうち受かる」という俗説です。近大は同一日程内で複数の学部・学科、方式を併願できる優れた出願システムを持っていますが、基礎学力が合格最低点に達していない受験生がむやみに受験回数を増やしても、連続して不合格通知を受け取る結果に終わりがちです。むしろ日程を詰め込みすぎた結果、後半の日程で集中力を切らしてしまう「併願疲れ」のリスクが現場から指摘されています。
効果的な近大入試過去問対策について、予備校関係者は次のように警鐘を鳴らします。
「近大の一般入試問題は、英語・国語・選択科目ともに奇問・悪問が極めて少なく、教科書レベルの知識をいかに迅速かつ正確に処理できるかを測る構成になっています。だからこそ、過去問演習では『正答率』だけを見るのではなく、制限時間より5〜10分早く解き終えるタイムマネジメントを体に染み込ませる必要があります。大問ごとの時間配分をミスした瞬間に、ボーダーラインから脱落するのが近大入試の怖さです」
また、合格発表当日に公開される近大入試結果速報を確認する際にも注意が必要です。第一次手続きの締切後に発表される「補欠合格・追加合格」の枠は学部や年度によって増減が激しいため、追加合格に過度な期待を寄せるのではなく、正規合格を勝ち取るための点数設計を徹底することが定石とされています。