Q1:健康診断で「子宮腟部びらん」と言われました。放置すると将来、子宮頸がんになりますか?
A1:良性の子宮腟部びらんそのものが癌に変化することはありません。びらんの正体は子宮の内側にある柔らかい細胞が露出した生理現象(偽びらん)です。ただし、子宮頸がんの初期病変も外見上はびらんと酷似しているため、検診で指摘された際は必ず「子宮頸がん検診(細胞診・HPV検査)」を併せて受診し、異形成や悪性細胞が隠れていないかを確認することが不可欠です。
Q2:びらんと潰瘍は、自分で痛みの強さから見分けられますか?
A2:痛みだけで両者を自己判別することは極めて困難です。表皮がむける「びらん」は知覚神経が直接外気に晒されるため、むしろ潰瘍よりも強いヒリヒリとした痛みを自覚することがあります。一方、重篤な胃潰瘍や深部潰瘍では神経組織が破壊されて痛みが鈍麻するケースもあります。肉眼的な組織の深さや瘢痕形成の有無を医師がマイクロスコープや内視鏡で評価しなければ正確な診断は下せません。
Q3:皮膚のびらんに、手元にあるステロイド軟膏をとりあえず塗っても大丈夫ですか?
A3:自己判断での塗布は避けてください。びらんの原因がアトピーや接触皮膚炎であればステロイドは有効ですが、白癬菌(水虫)やヘルペスウイルス、黄色ブドウ球菌などの感染症が原因であった場合、ステロイドの免疫抑制作用によって病原体が急激に増殖し、重症化を招く危険があります。皮膚科を受診し、顕微鏡検査等で感染の有無を確認した上で処方された外用薬を使用してください。