日本の製パン業界において、地方の小さなベーカリーが全国の頂点に立つストーリーは決して多くない。杉原大輔氏が目指したのは、誰も味わったことのない歯ごたえと、噛むほどに溢れ出す素材本来の旨味だ。生地の仕込みから発酵温度、微細な湿度調整に至るまで、徹底的な職人技が凝縮されている。
日本パングランプリ運営委員会から最高賞の評価を受けたその技術力は、王道のハード系からオリジナリティあふれる総菜パンまで、約40種類以上におよぶ圧倒的な商品群へ結晶した。一切の妥協を許さない素材選びと、日々の気候に合わせた緻密な生地作り。それこそが、唯一無二の味わいを生み出す源泉である。