ドライブスルーや店舗で購入したソフトクリームを持ち帰る際、最大の敵となるのが「融解」と「振動」だ。フタの内部をじっくり観察すると、ドーム天井部分に微細な傾斜と独自のアンダーカット構造が刻まれていることに気づく。溶け出したクリームが外側に伝い落ちるのを食い止め、内部へと戻す反転気流構造が組み込まれているのだ。
それだけではない。フタの側面に施された目に見えないほどの微細エア孔にも役割がある。これが密閉による内部圧力を分散し、コーン部分への湿気付着を防ぎつつ、持ち手側のカップとの固定精度を限界まで高めている。フタを開けた瞬間にクリームの先端が天井にくっついて崩れてしまう事故を防ぐため、内側の空気層を保つ絶妙なヘッドスペースが計算し尽くされている点も見逃せない。