お茶の間の良妻賢母や清楚なヒロインというパブリックイメージを、自らの意志で打ち破ったのが映画への果敢な挑戦だった。1990年の映画『極道の妻たち 最後の戦い』への出演は、周囲を大いに驚かせた。
激しい欲望と暴力が渦巻く東映ヤクザ映画の世界に身を投じ、体当たりの演技を披露。清純派の看板をかなぐり捨てた彼女の気迫は高く評価され、第14回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞する。敷かれたレールの上を歩むことを拒み、あえて泥臭い現場で自らを試す覚悟を示したこの作品は、彼女のキャリアにおける決定的なターニングポイントとなった。