「水面の妖精」がガーデナーの心を掴んで離さない最大の要因は、その類まれな開花期間の長さと、日を追うごとにドラマチックに変貌を遂げる花色のグラデーションです。開花時期は5月から10月と非常に息が長く、春から晩秋まで庭を彩り続けます。
咲き始めは、爽やかなライムグリーンの蕾がゆっくりとほどけ、外側の花弁が透き通るような白へと変わります。圧巻なのは中心部の万華鏡のような多層構造です。細やかな花弁が幾重にも重なった中心部が徐々にほぐれると、神秘的な青みを帯びた淡いパープルが姿を現します。1輪の花が咲き進むプロセスだけで3週間から1ヶ月近く保ち、咲き始めのグリーンと満開時の紫が同一株の上で共演する光景は、息をのむ美しさを誇ります。
SNSや園芸コミュニティで実際に栽培している愛好家からは、「朝の光で透ける紫のグラデーションは、他のどのクレマチスにも代えがたい」「1輪咲いただけで庭の空気が一変する」という熱烈な賞賛が相次いでいます。その一方で、「枝が繊細で風に煽られて折れやすい」「開花中に突然つるが萎れてパニックになった」といった、フロリダ系特有の気難しさに苦心する声も少なくありません。観賞価値の高さと同時に、細やかな観察眼を要求される品種であることが現場の声からも裏付けられています。