1978年6月から1979年9月までTBS系列(ブラザー劇場枠)で放送された『コメットさん』は、まさに昭和カルチャーを象徴する一大ムーブメントでした。放送開始当時、大場久美子の年齢はわずか18歳。前年に歌手デビューを果たし瞬く間にトップアイドルへと駆け上がっていた彼女が、満を持して主演に抜擢された作品です。
本作において、大場久美子のアイドル時代の勢いは凄まじいものがありました。劇中でのコメットさんは、マザー・ベツレヘムから「美しい愛」を学ぶために地球へ派遣され、沢野家の家政婦(お手伝いさん)として居候しながら巻き起こる騒動を魔法で解決していきます。共演者には、父親役の五十嵐五十鈴(芦野宏)、母親役の沢野佐和子(真屋順子)、長女のミドリ(五十嵐めぐみ)、そして元気な子どもたち(佐藤健、西川和孝)ら実力派キャストが集結。温かなホームドラマの要素にSFファンタジーが絶妙に融合した世界観は幅広い視聴層の心を掴み、番組の平均視聴率は15%前後、最高視聴率は20%を超える大ヒットを記録しました。