くる病は初期の段階では痛みを訴えることが少なく、外見上の変化も緩やかなため見逃されやすい疾患です。しかし、成長段階に応じていくつかの特徴的なサインが現れます。
乳児期(生後3〜6か月頃)に見られる代表的な初期兆候が「頭蓋癆(ずがいろう)」です。赤ちゃんの頭頂部や後頭部の骨が柔らかく、指で押すとペコペコとへこむような感触があります。また、胸の肋骨と軟骨の境目が数珠状に腫れる「くる病数珠」や、手首・足首の関節付近が太く膨らむ「関節部腫脹」も典型的なサインです。
歩行を始める1歳以降になると、体重の負荷に柔らかい骨が耐えられず、極端なO脚やX脚が目立ってきます。自然な発育過程でも乳児期には一時的なO脚が見られますが、左右差が大きい場合や、歩き始めが極端に遅い、立ち上がるとすぐにしゃがみこんでしまうといった歩行障害が伴う場合は、専門医による早期の診察が必要です。