慶應応援指導部の現在と過去の真相|活動自粛から完全復活への軌跡

慶應応援指導部の現在と過去の真相|活動自粛から完全復活への軌跡

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活動自粛の通告は、問題を起こした当事者だけでなく、真摯に活動へ打ち込んでいた部員全員の日常を奪い去りました。慶應義塾大学應援指導部は、主導的な役割を果たすリーダー部、洗練されたスタンツとダンスを誇るチアリーディング部「メジャレッツ」、そして力強い演奏でスタンドの空気を支配する吹奏楽団の3パートから構成されています。連座する形で活動を止められたチアや吹奏楽の部員たちが味わった無念さは計り知れません。

そこから始まった復活への道のりは、単なる時間経過による処分解除を待つものではなく、血の滲むような自己変革のプロセスでした。まず着手されたのが、昭和初期から連綿と続いてきた過度な「根性論」や理不尽な「下級生拘束」の完全撤廃です。外部の専門家や弁護士、大学教職員を交えたガバナンス検討委員会が設置され、ハラスメント通報窓口の整備や活動ガイドラインの明文化が進められました。

さらに追い打ちをかけたのが、2020年春からの新型コロナウイルス感染拡大でした。対面での練習や神宮球場での声出し応援が禁止される中、指導部はオンラインミーティングを重ね、組織理念の再定義を議論し続けました。「何のために応援するのか」「誰に信頼される組織であるべきか」。度重なる逆境の中でリーダー部、メジャレッツ、吹奏楽団の垣根を越えた対話が深まり、上下関係に依存しないフラットで風通しの良い新たな部風が醸成されていきました。

吉田 誠
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吉田 誠

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