普段は気にならないおならが、ある日突然強烈なニオイを放ち始める背景には、明確な引き金が存在します。主な原因は「食事内容の偏り」「排便サイクルの乱れ」「自律神経の不調」の3点に集約されます。
第一の要因は、動物性たんぱく質や脂質の過剰摂取です。近年の筋トレブームや糖質制限ダイエットの普及に伴い、肉類やプロテインを大量に摂取する人が増えています。しかし、過剰に摂取されたたんぱく質が小腸で吸収しきれずに大腸へ流れ込むと、悪玉菌にとって格好の「エサ」となり、硫化水素をはじめとする硫黄化合物を大量に作り出してしまいます。
第二の要因が便秘による腸内滞留です。便が何日も大腸内に留まると、体温(約37度)の密閉空間の中で生ごみが放置されているのと全く同じ状態に陥ります。腐敗がどんどん進行してガスが濃縮され、少量のおならであっても耐え難い悪臭を放つようになります。
第三の要因として見逃せないのが、精神的ストレスと呑気症(どんきしょう)です。プレッシャーや過労が続くと自律神経が乱れ、腸のぜん動運動が低下します。さらに、無意識に唾液と一緒に大量の空気を飲み込んでしまう「呑気症」を併発すると、腸内に大量のガスが溜まり、腸内フローラの乱れと相まってニオイと膨満感の悪循環を招きます。