ハイドロコロイド素材を用いた高機能絆創膏(キズパワーパッド等)は、家庭における湿潤療法(モイストヒーリング)の代表格ですが、貼るタイミングを誤ると逆効果になるケースが存在します。
【最大のポイント:膨らんだままの水ぶくれには貼らない】
まだ膜が破れておらずパンパンに張った水ぶくれの上に密着力の強いハイドロコロイド絆創膏を貼ると、剥がす際に薄い表皮が一緒に引っ張られ、強制的にめくれてしまう恐れがあります。膜が無傷の段階では、通常の通気性テープやガーゼ、除圧パッドによる保護が適しています。
【破れてしまった直後こそ最大の真価を発揮】
水ぶくれが破れてしまった場合、キズパワーパッドは傷口から出る浸出液を吸収・保持してゲル化し、最適な湿潤環境を維持します。これにより痛みの原因となる神経終末の乾燥刺激を遮断し、驚異的なスピードで上皮化を促します。
正しい貼付手順:
- 患部を水道水の流水でしっかり洗浄し、雑菌や異物を洗い流す(消毒液は組織を傷めるため原則使わない)。
- 清潔なティッシュやタオルで周辺の水分を優しく拭き取る(水分が残ると密着しない)。
- めくれた皮は無理にハサミで切り取らず、傷口に密着させて平らに戻す。
- 製品を両手で約1分間温めてから、患部の中央に密着させ、端まで空気が入らないよう貼り付ける。