川井遊覧農園が長年にわたり高い支持を集めていた最大の理由は、提供される果実の圧倒的な品質にありました。横浜市旭区や緑区、泉区などで生産される果樹は、市場には出回りにくいブランド果実「浜ぶどう」「浜なし」として知られています。
樹上で完熟するまでじっくり育てられるため、糖度と芳醇な香りが極めて高く、遠方から買い求めるファンが後を絶ちませんでした。過去に実施されていた収穫体験および直売の料金システムは、以下のような形式が基本となっていました。
【過去の主な利用形態と料金システム】
・入園料:無料または低額(もぎ取り体験料としての設定)
・収穫形式:園内食べ放題ではなく、収穫した果実を退園時に計量する「量り売り方式」
・果実単価:ぶどうは品種(藤稔、巨峰、シャインマスカット等)により1kgあたり約1,500円〜2,500円、梨(幸水、豊水等)は1kgあたり約700円〜1,000円前後で推移
・直売所:収穫したての秀品・家庭用規格外品を店頭にて朝採り販売
当時の口コミ評判を振り返ると、「直売所で買った藤稔の粒の大きさと果汁の甘さに驚いた」「スーパーのぶどうには戻れない」といった味に対する絶賛が並びます。その一方で、「人気が高すぎて開園後すぐに完売してしまう」「駐車場が狭く車を停めるのに苦労した」という声も散見され、高い人気ゆえの受入れ許容量の限界が当時から垣間見えていました。