「周りの子と並ぶと明らかに小柄に見える」という感覚は、親の主観に過ぎないのでしょうか。それとも医学的に留意すべきサインなのでしょうか。その答えを導くための第一歩は、国が示す確固たる統計数値を把握することです。
厚生労働省の幼児身体発育調査や日本小児内分泌学会の臨床統計を参照すると、満2歳6ヶ月(2歳半)における2歳半 身長 平均 男の子の数値は89.8cm(標準範囲:84.0〜96.0cm程度)となっています。一方、2歳半 身長 平均 女の子では88.7cm(標準範囲:82.8〜94.8cm程度)が標準的な中央値です。
ここで親御さんが最も知っておくべき決定的な事実は、「統計上の平均値から数センチ低くても、それ単体で直ちに病気とは言えない」という点です。子どもの身長評価で小児科医が指標とするのは、平均値との絶対的な差ではなく、標準偏差を用いた2歳児 成長曲線 -2SD基準(マイナス2シグマ)を下回っているかどうかです。
統計学上、同性・同年齢の子どものうち下位約2.3%がこの-2SDを下回ります。数値に換算すると、2歳半時点では男児でおよそ83.5cm未満、女児でおよそ82.5cm未満が該当します。また、身長単体だけでなく2歳6ヶ月の体重と身長のバランスも極めて大切です。体重だけが極端に減少している場合は栄養摂取や消化吸収の問題が疑われ、逆に身長の伸びが止まっているのに体重だけが増加傾向にある場合は内分泌系のトラブルが懸念されるからです。