画面から溢れ出る圧倒的な臨場感は、周到な準備と生放送特有の緊迫感から生み出されていた。番組の企画・制作を強力にバックアップしたのが、久米の所属事務所でもあるオフィス・トゥー・ワンだ。既存のアナウンス室主導の報道制作とは一線を画し、バラエティやドキュメンタリーの手法を取り入れた制作体制が構築された。
スタジオの裏側は、毎夜が戦場だった。放送直前まで原稿が書き直され、生放送中にも秒単位で構成が変更される。久米の鋭い直感と脱線に即座に対応するため、サブ(副調整室)のスタッフは常に神経を研ぎ澄ませていた。制作者たちが妥協を一切許さず、既存の報道の型を破ろうとした執念こそが、毎夜の奇跡的なセッションを可能にしていたのである。