「選ばれたのは綾鷹でした」元ネタと名Cmの裏側を徹底解剖

「選ばれたのは綾鷹でした」元ネタと名Cmの裏側を徹底解剖

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日常の様々な場面で「二者択一の結果」や「予想外のオチ」を表現するスラングとして、X(旧Twitter)をはじめとするSNSで頻繁に見かける「選ばれたのは、綾鷹でした。」というフレーズ。この爆発的な広がりの起源は、コカ・コーラ社が放映した一連の比較体験型テレビCMにあります。

綾鷹CMの放送開始年代は、ブランドが立ち上がった2007年(平成19年)10月に遡ります。当時、先行する大手緑茶ブランドがシェアを占める中、後発として市場参入した綾鷹が打ち出したのが、料理人、茶道家、舞妓・芸妓、全国各地の一般生活者に銘柄を隠した緑茶を飲んでもらい、「急須で淹れた緑茶に最も近いのはどれか」を直感で選ばせるブラインドテスト企画でした。

静寂の中で真剣に茶の味を見極める被験者たち。彼らが選んだグラスの底や札をめくると、そこに現れるのが「綾鷹」の文字――。その瞬間に重低音のナレーションで「選ばれたのは、綾鷹でした。」と厳かに告げられる演出は、圧倒的な説得力とドラマ性を帯びて視聴者の脳裏に焼き付きました。

この完成されたフォーマットが、ネットカルチャーにおいて「数ある選択肢の中から、必然的(あるいはシュール)に選ばれた最終勝者」を端的に表すパロディや大喜利ミームの由来となり、日常会話やテキストコミュニケーションの定番スラングへと昇華していったのです。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。