すべては、鬼才・ONEが小学館のプラットフォームで世に放った一作から始まった。『モブサイコ100』が提示したのは、圧倒的な力を持ちながらも「普通の青春」を渇望する少年の物語だ。派手なコスチュームで着飾る従来の少年漫画とは一線を画し、無個性な学生服や素朴な私服が主人公のアイデンティティとして描かれた。
この「普通さ」こそが、現代のファッションシーンにおける究極のスパイスとなっている。激しい超能力アクションと繊細な人間ドラマが織りなすギャップが、衣服というキャンバスの上で見事なコントラストを生み出しているのだ。主張しすぎないのに、確かな存在感を放つ。まさに今のユースカルチャーが求めていたリアリティがそこにある。