劇場アニメとしても大きな話題を呼んだ作品『ルックバック』をはじめ、第一線のアニメーション制作の現場において、横顔は単なる角度の違い以上の意味を持つ。登場人物の感情の揺らぎや静寂、思索にふける表情を描き出す際、カメラを横に回した構図は非常に強い視覚的インパクトを与える。
アニメーターは、キャラクターがどこを見つめているのかという「目線の抜け」や、髪の毛が風になびく流線型の美しいシルエットを横顔で作る。単にパーツを配置するだけでなく、キャラクターの背景にある物語まで描き切る姿勢こそが、観客の心を動かす鍵となる。