水酸化物イオンの化学式はなぜOh⁻?記号順の謎と電離式を徹底解剖とはどのようなものなのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。
教育現場や入学試験で頻出する主要な水酸化物について、電離式や水酸化物イオン(OH⁻)を放出する価数、電離度の違いを整理しました。水酸化物イオンの挙動を理解する上で、価数による係数の変化と水への溶解性は極めて重要な識別基準となります。
物質名(化学式)電離式と詳細データ塩基の分類・電離度編集部の見解・試験対策ポイント水酸化ナトリウム
(NaOH)NaOH → Na⁺ + OH⁻
・OH⁻放出数:1個
・分子量:40.001価の強塩基
電離度 α ≒ 1.0
(水溶液中でほぼ完全電離)水酸化ナトリウムの電離式は基本中の基本。潮解性を持ち、二酸化炭素を吸収しやすい性質もセットで頻出。水酸化カルシウム
(Ca(OH)₂)Ca(OH)₂ → Ca²⁺ + 2OH⁻
・OH⁻放出数:2個
・式量:74.092価の強塩基
電離度 α ≒ 1.0
(溶解度は低いが溶けた分は強電離)水酸化カルシウムの電離式では「2OH⁻」の係数と「(OH)₂」のカッコ忘れミスが全国模試で多発する最重要警戒エリア。水酸化バリウム
(Ba(OH)₂)Ba(OH)₂ → Ba²⁺ + 2OH⁻
・OH⁻放出数:2個
・式量:171.342価の強塩基
電離度 α ≒ 1.0
(水によく溶ける強塩基)硫酸(H₂SO₄)との中和滴定で硫酸バリウム(BaSO₄)の白色沈殿を生じ、電導度がゼロ近傍まで落ちる実験問題で頻出。アンモニア
(NH₃)NH₃ + H₂O ⇄ NH₄⁺ + OH⁻
・OH⁻放出数:1個
・分子量:17.031価の弱塩基
電離度 α ≒ 0.01
(ごく一部のみが電離)化学式中にOHを含まない物質が水と反応してOH⁻を生み出す代表格。可逆反応の平衡矢印(⇄)の記述が求められる。