ネット掲示板や知恵袋を調査すると、「豊田北高校は偏差値59しかない底辺校なのになぜ倍率が2倍もあるのか?」という極端な書き込みが散見されます。さらにウェブ検索のスニペット情報には「明和高校や岡崎高校と並んで公立御三家と呼ばれることもある」という事実と乖離した記述すら見受けられます。これらの極端な言説について、客観的な事実に基づいて検証します。
まず「公立御三家」という記述ですが、これは明らかなネット上の情報の取り違えです。愛知県における公立御三家とは、尾張地区の「旭丘・明和・一宮」、あるいは三河地区を代表する「岡崎・刈谷・時習館」を指すのが教育界の常識です。豊田北高校は極めて優れた進学校ですが、超トップ層が集まる「御三家」とは学校の性格も難易度レンジも異なります。
一方で、「偏差値59で底辺校」という揶揄も完全な的外れです。大手進学塾の進路指導担当者は次のように証言します。
「偏差値59は県内の全受験生の上位18%以内を意味します。豊田市はトヨタ自動車をはじめとする大手製造業が集積し、教育熱心な中間層・技術職家庭が極めて多い地域です。市内トップの豊田西高校を受験する層の滑り止めとして豊田北高校が選ばれるため、第2志望者の学力レベルは偏差値63〜65前後に達します。この層が第1志望の受験生と合格枠を争うため、見かけの基準値以上にハイレベルな戦いになるのが豊田北の現実です」
「倍率が2倍もある」最大の理由は、この『豊田西×豊田北』の併願黄金パターンによる第2志願者の集中にあります。決して底辺校だから人気なのではなく、地域の優秀層の受け皿として確固たる信頼を獲得している証拠といえます。