シリーズ第2作『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』において、視覚効果の表現力はさらなる領域へと達した。赤き宿敵カーネイジの圧倒的な狂暴性に対向するため、ヴェノムのモーションキャプチャおよびフェイシャルアニメーションはより緻密に再構築されている。
エディとの口喧嘩で見せるコミカルな舌の動きや、バトルシーンにおける触手と一体化した有機的なアタック。単なる武器としてではなく、シンビオート自身の感情や意思を雄弁に語る「第二の表情」として機能している点が秀逸だ。トム・ハーディが声も含めて一人二役を演じ分けることで、人間と宇宙生命体の奇妙な共存関係が見事に成立している。