人間の姿を失い、長い年月を孤独に彷徨ったナギニが辿り着いたのが、東欧アルバニアの深い森林でした。ここで成立したのがヴォルデモートとナギニの関係です。
1981年にハリーの母リリーの護りによって肉体を失ったヴォルデモートは、アルバニアの森に霊体として潜伏し、現地の小動物や蛇に憑依して命を繋いでいました。パーセルマウス(蛇語)で完全に意思疎通ができる大蛇ナギニとの邂逅は、弱体化していた闇の帝王にとって運命的な出会いとなりました。
1994年、ヴォルデモートはナギニの搾り取った毒(ミルク)を調合した特殊な魔法薬を飲むことで、一時的な赤子のような仮の肉体を取り戻します。そして、ナギニが分霊箱になった理由もここにあります。忠実な下僕であり自らの生命線であったナギニに対し、魔法省の役人バーサ・ジョーキンスを殺害した際の魂の裂片を封じ込め、最後の分霊箱(ホークラックス)に仕立て上げたのです。