幸村の血筋を語る上で欠かせないのが、関ヶ原の戦いで徳川方につき、近世大名として家名を残した兄・真田信之の血脈です。信之が開いた信濃国・松代真田家(まつしろさなだけ)は、10万石の大名として幕末まで続き、明治以降は子爵の爵位を授かりました。
現在、松代真田家の宗家14代当主を務めているのが真田幸俊(さなだ・ゆきとし)氏です。幸俊氏は歴史ファンにとって驚くべき経歴の持ち主であり、慶應義塾大学理工学部の教授として、先端工学・情報工学の分野で世界的な研究を行っている第一線の工学者です。
幸村の直系である仙台真田家と、兄・信之の直系である松代真田家。大坂の陣から400余年の歳月を経た現在、両家は歴史顕彰の催事などを通じて互いに手を取り合い、一族の絆を強固に保ち続けています。