企業組織における「人」と「仕組み」の置換速度は、想像を絶するペースで早まった。業務プロセスの自動化にとどまらず、中間管理職の意思決定から役員会の意志決定支援まで、自律型AIエージェントが幅広く浸透している。
役員も入れ替わり、業務手法も一新され、従来の文化すら薄れた組織。それでも登記上の会社名だけが以前のまま残る。「中身が完全に別物となった会社を、創業時と同じ会社と呼べるのか」。退職した元社員や既存株主の間で戸惑いの声が広がる。組織の継続性を担保しているのは、単なる行政上の識別番号に過ぎないのではないか。