ブルーサファイアハムスターの平均寿命は、一般的に2年〜2年半とされています。生後1年半を過ぎると人間でいう高齢期(60代相当)に入り、2歳を迎える頃には明らかな老化現象が始まります。毛並みのパサつき、活動量の低下、体重の減少、背中が曲がってくるなどの兆候は代表的な病気や寿命の前兆です。日々の体重測定(1g単位で測れるキッチンスケールを活用)を習慣化し、急激な増減を見逃さない観察眼が求められます。
寿命を左右する最大の外的要因となるのが、飼育部屋の温度・湿度コントロールです。ハムスターの適正温度は20℃〜26℃、湿度は40%〜60%が理想とされています。特に危険なのが日本の猛暑と厳冬です。
室温が10℃を下回ると、ハムスターはエネルギー消費を抑えようとして「擬似冬眠(低体温症)」に陥ります。野生の冬眠とは異なり、飼育下での擬似冬眠は心肺機能を急速に低下させ、そのまま死に至る確率が極めて高い危険な状態です。一方、室温が28℃を超えると熱中症を引き起こします。保冷剤やペット用ヒーターだけに頼るのではなく、年間を通じたエアコンの24時間稼働管理が生死を分ける防波堤となります。
また、絶対に避けるべき重大な誤解が「多頭飼い」です。野生のジャンガリアンハムスターは単独で縄張りを持って生活する動物です。同じケージで複数匹を飼育すると、激しい縄張り争いによる殺傷事故や共食いが発生します。ブルーサファイアハムスターの多頭飼いの危険性は極めて高く、「1ケージに1匹」の原則を徹底しなければなりません。