茎突舌骨筋の起始停止と作用を解剖!嚥下を支える神経と国試の盲点

茎突舌骨筋の起始停止と作用を解剖!嚥下を支える神経と国試の盲点

茎突舌骨筋の起始停止と作用を解剖!嚥下を支える神経と国試の盲点に関する深掘り記事を分かりやすく解説します。関心のある方は必見です。

Q1:茎突舌骨筋は首の外側から手で直接触る(触診する)ことができますか?
A1:完全な単独触診は極めて困難であり、臨床上もほぼ不可能とされています。茎突舌骨筋は乳様突起と下顎角を結ぶラインの深層に位置し、表面を胸鎖乳突筋、広頚筋、顎二腹筋後腹、耳下腺などが覆っているためです。臨床で首の奥を圧迫して「触れた」と感じる場合、実際には顎二腹筋後腹や周囲の筋膜組織を触知しているケースがほとんどです。

Q2:顔面神経麻痺になると、茎突舌骨筋の麻痺によって嚥下障害が起きますか?
A2:片側のベル麻痺などでは、直ちに重篤な嚥下不能に陥ることは稀です。舌骨上筋群には顎舌骨筋やオトガイ舌骨筋など他の強力な挙上筋が存在し、反対側の筋肉も代償するためです。ただし、嚥下咽頭期における舌骨の「後上方への引き込み」に軽度の左右非対称が生じ、咽頭残留や飲み込み時の軽度な違和感、声の出しにくさを自覚することは十分にあり得ます。

Q3:茎突舌骨筋と名前が似ている「茎突咽頭筋」とは何が違うのですか?
A3:起始部こそ同じ「茎状突起」ですが、停止部・作用・支配神経が全く異なります。茎突舌骨筋は「舌骨」に停止し、「顔面神経」支配で舌骨を後上方へ引きます。一方、茎突咽頭筋は「甲状軟骨後縁・咽頭壁」に停止し、「舌咽神経(第IX脳神経)」支配で咽頭そのものを引き上げて広げる働きを持ちます。支配神経の違いは国試でも頻出の比較ポイントです。

加藤 愛美
著者

加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。