1970年代から80年代にかけて、TBS系の伝説的番組『クイズダービー』で見せた知的で可憐な解答者としての姿は、竹下景子のパブリックイメージを決定づけた。しかし、本業である女優業において、彼女は単なる「清純派」の枠組みを鮮やかに裏切り続けていたのだ。
正統派の恋愛映画で見せる可憐な恋心の一方で、人間の業や欲望を揺れ動く感情とともに表現する官能ドラマにおいても、彼女は圧倒的な存在感を発揮した。肌の露出そのものに頼るのではなく、視線の移ろいや吐息の漏れ、指先の繊細な動きによって背徳感や色香を漂わせる技術。それこそが、当時の映画監督や演出家たちを唸らせた竹下景子という女優の「真の艶」であった。