話は1980年代後半のアメリカに遡る。ロサンゼルスを中心に活動していた青をシンボルカラーとする「クリップス(Crips)」と、赤を掲げる「ブラッズ(Bloods)」。抗争を繰り広げる彼らのファッションや音楽、ライフスタイルが、ヒップホップカルチャーの輸入とともに日本の若者へ届いた。
それが日本独自の形へ変貌を遂げたのが1990年代半ばだ。従来の暴走族文化が「特攻服と改造バイク」を象徴としていたのに対し、カラーギャングはダボついたオーバーサイズの洋服にバンダナ、スニーカーというアメリカン・ストリートスタイルを好んだ。地方の暴走族とは一線を画す「都市型の若者集団」として、東京・池袋の西口公園や渋谷のセンター街に溢れかえったのである。