「目をつむる 漢字 語源」を辿ると、古代日本語の音韻変化と日本列島の方言分布という興味深い歴史が見えてきます。
「つむる」の語源は、古語の「つぼむ(窄む)」「つむ(窄む・縮む)」に由来するとされています。口や目をすぼめる・閉じる動作を指す言葉として平安時代頃から使われており、これが中世以降に子音が変化(マ行音からバ行音への交替)して「つぶる」という語形が生まれました。つまり、歴史的な古さで言えば「つむる」が先祖であり、「つぶる」はその派生語にあたります。
また、目をつむる 方言 関西をはじめとする地域差も見逃せません。方言地理学の調査によると、近畿地方を中心とする西日本エリアでは伝統的に「目をつむる」が優勢であり、関東を中心とする東日本エリアでは「目をつぶる」が広く使われてきた背景があります。関西出身者が「目をつむる」を自然に多用するのは、この地域的な方言基盤が影響しています。
漢字表記における目を瞑る 読み方については、「瞑」という漢字に「つぶる」「つむる」の両方の訓が当てられます。常用漢字表において「瞑」の訓読みは規定されていない(表外訓)ため、公用文や新聞表記では「目をつぶる」と平仮名表記するのが一般的です。