朝霞台の渋谷接骨院が公開する技術情報によると、親指の付け根(MP関節・掌側)を痛めた場合の基本原則は「指が背屈(反る)方向へ動かないように固定すること」だ。これは親指の構造上、転倒やボール衝突の衝撃が掌側板と橈側側副靱帯に集中するためである。以下に、特別な器具がなくても実践できる2026年版の標準的な巻き方を段階的に示す。
【Step 1】アンカーテープの貼付(土台作り)
38mm幅の非伸縮テープ(ホワイトテープ)を使用する。手首から約3〜4cm手前の手の甲側にアンカー(固定の起点となるテープ)を1周巻く。このアンカーが全体の安定性を左右するため、シワなく・きつすぎずが鉄則だ。血流を妨げないために、指先の色と温度を必ず確認する。
【Step 2】サポートストリップの設置(スターアップ)
親指の母指球(つけ根の膨らみ)を通過するようにテープを貼る。手のひら側から親指の先端へ向かって走る「スターアップ」と呼ばれるラインを2〜3本設置する。これが靱帯の代替サポートとして機能し、背屈を物理的に制限する。幅は19〜25mm程度のホワイトテープが適している。
【Step 3】バディーテーピングの応用(スポーツ競技中)
バレーボールやバスケットボールの競技中に使用する場合、親指単独の固定に加えて「人差し指とのバディーテーピング」を組み合わせることが推奨されている。筑紫野市・杏鍼灸整骨院のブログ記事でも指摘されているように、コストパフォーマンスに優れた固定方法として現場での実践率が高い。ただし、親指と人差し指の間にパッド(ガーゼや綿花)を挟むことが皮膚トラブルを防ぐ必須条件だ。
【Step 4】フィギュア8(8の字固定)
親指のMP関節を中心に、手の甲側と手のひら側を交互に8の字状にテープを巻く方法。これが2026年のスポーツテーピングにおける親指MP関節固定の標準技術として広く普及しており、ニチバン(Nichiban)社が提供するスポーツテーピング製品の解説動画でも中心的な技法として紹介されている。巻きつける方向は「橈側(親指側の外側)から尺側(小指側)」へが基本で、側副靱帯の走行に沿うことで効率的な保護が実現する。
【Step 5】固定の最終確認
テーピング完了後は必ず以下を確認する。①親指の先端が正常な色(ピンク色)を保っているか、②指先を軽くつままれても感覚があるか、③テープが皮膚を圧迫して痛みを生じていないか。競技中は30〜40分ごとに循環状態を確認することがスポーツトレーナー間の共通ルールだ。