内定式を複数受けるのは可能?重複参加のリスクと法的手続きの真相

内定式を複数受けるのは可能?重複参加のリスクと法的手続きの真相

内定式を複数受けるのは可能?重複参加のリスクと法的手続きの真相とはどのようなものなのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。

複数内定を抱えた学生が直面する苦悩は、単なる優柔不断という言葉では片付けられません。手記を寄せてくれた都内の私立大学生(文系・20代)は、10月1日を迎える直前の心境を生々しく振り返っています。

「第1志望だった総合商社の最終結果が10月中旬まで出ず、すでに内定をいただいていたメーカーの式典に出るべきか死ぬほど悩みました。内定式を欠席すれば入社意思がないとみなされ、内定を取り消されるかもしれない。結局、胃薬を飲みながらメーカーの内定式に出席し、後に辞退することになりましたが、人事の方に電話で伝えたときの冷え切った沈黙と落胆の声は、今でもトラウマとして胸に刺さっています」。

一方で、受け入れ側の人事担当者もまた、板挟みの苦悩を抱えています。中堅金融機関の採用ディレクターは、ため息交じりに次のように語りました。「内定式は既存社員と役員を巻き込む一大行事です。席次表の作成、名刺の発注、懇親会のホテル予約など、1名あたり数十万円規模の実費が動いています。直前で辞退されると追加採用枠の確保も絶望的になります。迷う気持ちは理解できるからこそ、嘘をつかずに『他社の結果待ちであること』を内定式前の9月中に率直に相談してほしいのが本音です」。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。