尿検査の結果が「±」や「+」だったからといって、直ちに腎機能障害や疾患を意味するわけではありません。現場の産婦人科でも頻繁に見られるのが、おりものや分泌物の混入による偽陽性です。妊娠中はホルモンバランスの影響で膣分泌物が増加しやすいため、採尿時におりものが混ざることで、含まれるタンパク質が試薬に反応してしまいます。
尿検査の基準値は一般的に「−(陰性)」「±(弱陽性・偽陽性)」「+(陽性・1プラス)」「2+(2プラス)」「3+以上」と段階的に評価されます。とりわけ妊娠初期に尿蛋白が2プラスなど顕著な高値を示した場合、もともと持っていた慢性腎臓病(CKD)や尿路感染症などの可能性を考慮し、精密な尿沈渣検査や血液検査を行う流れが一般的です。中間尿を正しく採取できていたかどうかも、判断の重要な要素となります。