血管の柔軟性を保ち、詰まりや破れを防ぐためには、日々の食卓にどのような食材を取り入れるべきなのか。循環器専門医への取材および国内外の臨床試験データを統合し、エビデンスレベルの高い血管を若返らせる食材ランキングを策定した。単に血流を促すだけでなく、血管壁そのものの修復や抗炎症作用に直結する5大食材を解説する。
堂々の第1位に輝くのは、血液サラサラ効果が期待できる青魚だ。サバ、イワシ、サンマなどの青魚には、多価不飽和脂肪酸である血管を強くする栄養素EPAとDHAが豊富に含まれている。これらの脂肪酸は、赤血球の柔軟性を高めて微小循環を改善するだけでなく、血管内皮細胞に直接働きかけて一酸化窒素(NO)の産生を促し、血管を拡張させて血圧を安定させる働きを持つ。
第2位は、日本の伝統食である納豆をはじめとする大豆発酵食品だ。納豆特有の酵素であるナットウキナーゼには血栓を溶解しやすくする作用があり、血管の柔軟性を保つ納豆と発酵食品の定期的な摂取は、動脈壁の肥厚を抑えることが確認されている。さらに大豆イソフラボンやポリアミンといった抗炎症成分が、血管のしなやかさを力強くサポートする。
第3位には、トマトやブロッコリーに代表される色の濃い緑黄色野菜がランクインした。特にトマトに含まれるリコピンは強力な抗酸化作用を持ち、悪玉(LDL)コレステロールの酸化を強力に阻止する。第4位はワカメやめかぶなどの海藻類、第5位はクルミやアーモンドといったナッツ類が続く。これらに共通するのは、余分な塩分を排出するカリウムや、脂質の吸収を抑える水溶性食物繊維が極めて豊富である点だ。