SNSを中心に毎年のように拡散される「セブンのチキンが25日の夜に半額で叩き売られていた」という情報。この実態を流通関係者への取材とフランチャイズ構造の視点から検証します。
結論として、「クリスマス当日のチキン半額セールは店舗によって実在するが、全店一斉の施策ではない」というのが正確な事実です。
セブン-イレブンの公式施策としては、期間中にチキンを複数個購入することで数十円〜数百円が割引される「まとめ買いキャンペーン」や、セブン-イレブンアプリ内で配信される割引クーポンが定例です。本部が公式に「全品半額」を指示することはありません。
では、なぜ店頭で半額シールが貼られるのか。その背景には「店舗オーナーの廃棄ロス削減判断」があります。ホットスナック什器に並ぶ調理済みチキンには厳格な販売許容時間(数時間単位)が設定されており、それを過ぎると廃棄処分となります。さらに、未調理の生肉状態であってもクリスマス用の特大発注分は25日を過ぎると一気に需要が蒸発します。
そのため、12月25日の20時00分から22時30分頃にかけて、過剰在庫を抱えた店舗のオーナーが自腹を切る形で「見切り販売(30%〜50%引き)」を実施するケースが現場で発生します。狙い目は「事前予約分を見越して大量発注したが天候不良等で当日客が落ち込んだ独立型ロードサイド店」です。