唐沢寿明のキャリアを語る上で欠かせない金字塔が、2003年から2004年にかけてフジテレビ開局45周年記念ドラマとして放送された『白い巨塔』です。山崎豊子の名作小説を原作に、浪速大学医学部第一外科の若き助教授・財前五郎を熱演しました。
野心に満ちた鋭い眼光、手術シーンにおける神がかり的な手さばき、そして医学界の権力闘争に身を投じる壮絶な生き様は、全国の視聴者を釘付けにしました。最終回では関東地区で平均視聴率32.1%という驚異的な数値を叩き出し、社会現象にまで発展しています。
ネット上の反応でも「傲慢でありながら孤独を抱える財前の人間臭さを完璧に体現していた」「ラストシーンの鬼気迫る演技は日本のドラマ史に残る名演」と絶賛の声が絶えません。単なる悪役に留まらず、観る者の共感と哀愁を誘う立体的な人物像を作り上げた点に、唐沢寿明という名優の真価が示されています。