光の状況や被写体に応じてカメラの特性をコントロールしてこそ、真の描写性能が花開きます。ここからは代表的な3つの撮影シチュエーションにおける最適設定を詳解します。
まずはiPhoneポートレート高画質設定です。人物や料理を際立たせるポートレートモードですが、背景ボケが不自然に輪郭を侵食してしまう現象を防ぐには「焦点距離の固定」と「撮影後のF値再調整」が欠かせません。歪みの少ない望遠レンズ(2倍〜5倍)を選択し、被写体から2歩下がって撮影するのが基本作法です。さらに、右上の「f値」アイコンをタップし、デフォルトのf/4.5から「f/2.8〜f/3.5」付近へ調整することで、スマートフォン特有の貼り絵のような違和感を排した、光学レンズ本来の滑らかなボケ味を演出できます。
次にiPhoneナイトモード綺麗に撮る設定です。暗所での手ブレや白飛びを防ぐ秘訣は、自動露出時間に任せきりにしないことです。ナイトモードが作動した際、画面上の黄色い月アイコンをタップし、スライダーを手動で「最大秒数」へと引き上げます。ここで重要なのが物理的な安定です。iPhoneが「手持ち」と判断した場合は最大3秒〜5秒程度に制限されますが、壁に固定したり三脚に据え付けるとジャイロセンサーが静止を検知し、露出時間が自動的に最大30秒まで解放されます。極限までノイズを抑えた、透明感あふれる星空や夜景描写はこのアプローチから生まれます。
動画撮影においては、iPhone動画4K60fps設定手順を正しく押さえておく必要があります。「設定」>「カメラ」>「ビデオ撮影」から「4K/60 fps」を指定します。動きの速い被写体や滑らかなカメラワークを映画のような質感で残したい場合は60fpsが威力を発揮しますが、シネマティックな情緒を求めるなら「4K/24 fps」への切り替えも有効です。さらに「アクションモード」を活用する際は、「設定」>「カメラ」>「ビデオ撮影」内の「アクションモードの低照度」をオンにしておくと、屋内のやや暗い環境でも手ブレ補正を破綻させずに滑らかなトラッキング映像が収録できます。