戦術面において、フットサルは「トランジション(攻守の切り替え)」の連続だ。コートが狭いため、シュートを打った数秒後には自陣ゴール前でピンチを迎えている、といった状況が日常茶飯事である。全員が攻撃し、全員が守備をする。ポジションの概念は流動的で、サボることは許されない。
一方、サッカーはより組織的で、ポジションごとの役割分担が明確だ。もちろん現代サッカーでも全員守備・全員攻撃が基本だが、フットサルほどの極端なトランジションの頻度はない。サッカーが「スペースを作り出して活用する」スポーツであるならば、フットサルは「極小のスペースを技術とコンビネーションでこじ開ける」スポーツと言えるだろう。